はじめかた

Udonite を導入し、ビヘイビアを書き、コンパイルしてワールドをアップロードするまで。

更新日 2026-09-03

インストール

  1. VRChat Creator Companion を開き、Settings → Packages → Add Repository を選びます。
  2. https://udonite.github.io/vpm/index.json を貼り付けて Add を押します。
  3. ワールドのプロジェクトを開き、パッケージ一覧から Udonite を追加します。

Udonite には VRChat Worlds SDK 3.10 以降と Unity 2022.3 が必要です。依存する C# コンパイラのライブラリは同梱しているため、他に入れるものはありません。

ビヘイビアを書く

UdoniteBehaviour を継承して、Unity で普段書いているとおりに C# を書きます。

using Udonite.Package.Runtime;
using UnityEngine;

public class Door : UdoniteBehaviour
{
    public Transform hinge;
    public float openAngle = 90f;
    public float speed = 2f;

    private bool open;
    private float current;

    public override void Interact()
    {
        open = !open;
    }

    public override void Update()
    {
        float goal = open ? openAngle : 0f;
        current = Mathf.MoveTowards(current, goal, speed * 90f * Time.deltaTime);
        hinge.localRotation = Quaternion.Euler(0f, current, 0f);
    }
}

Unity と VRChat のイベント(StartUpdateInteractOnPlayerJoinedOnPickup など)は UdoniteBehaviourvirtual メソッドです。必要なものだけ override してください。public フィールドは MonoBehaviour と同じようにインスペクタに表示され、その値がワールドに持ち込まれます。

素の MonoBehaviour もコンパイルできますし、VRChat のイベントも動きます。OnPlayerJoined(VRCPlayerApi player) という名前のメソッドは、UdoniteBehaviour を継承していなくてもプレイヤーの参加時に呼ばれます。違いは override する対象がないことです。つまり名前と引数を自分で正確に一致させる必要があり、打ち間違えると「呼ばれないだけの普通のメソッド」になり、コンパイラは気づきません。UdoniteBehaviour はすべてのイベントを virtual メソッドにするので override が誤りを捕まえますし、同期フィールドの属性や VRChat 用のヘルパーメソッドも付いてきます。

コンパイルとアタッチ

Udonite は、Unity がスクリプトを再コンパイルしたとき、シーンを保存したとき、そして Play を押したときに自動で動きます。プロジェクト内の各ルートビヘイビアには、同じ GameObject に Udon プログラムがアタッチされます。コンソールにはコンパイルごとに 1 行出て、最後に Compiled 12 scripts. のような要約が出ます。

Unity のメニューバーの Udonite → Compile and Attach から手動で実行することもできます。コンパイル済みのスクリプトをインスペクタから GameObject にドラッグした場合は、シーンの編集だけでは再コンパイルが起きないため、この操作が必要です。

Play モードでは C# のコンポーネントは無効化され、Udon プログラムのほうが動きます。エディタで試したものが、そのままワールドで動くということです。ClientSim はローカルプレイヤーやピックアップ、インタラクトは再現しますが、シリアライズのコールバックは発火しません。ネットワーク処理の確認には Build & Test を使ってください。

拒否されたとき

Udon で動かせないものは、名指しで拒否されます。コンソールの行には対象の構文と UDN コード、そして代わりに何を書けばよいかが出ます。

Door.cs(14,9): error UDN0011: Udonite does not support 'UnityEngine.GameObject.CompareTag': Udon does not expose 'tag', so there is nothing to compare in a world. Compare 'gameObject.layer' or 'gameObject.name', or hold a reference to the object you mean.

拒否されたビヘイビアは Udon プログラムを持ちませんが、プロジェクト内の他のビヘイビアは通常どおりコンパイルされアタッチされます。プログラムの中身が黙って削られることはありません。コードの一覧は診断コード(英語)にあります。

スクリプトを除外する

コンパイルしたくないスクリプト(エディタ用のヘルパーや、ワールドでは動かない外部コンポーネントなど)は除外できます。除外は ProjectSettings/UdoniteExclusions.txt に 1 行 1 件で記録されるため、バージョン管理でも素直にマージされます。読み取れない行は UDN0007、除外したスクリプトをまだ呼んでいるビヘイビアは UDN0008 として報告されます。

アップロード

いつもどおり VRChat SDK のコントロールパネルからビルドしてアップロードしてください。ワールドに乗るのは Udonite がアタッチした Udon プログラムです。C# は次の編集のためにプロジェクトに残ります。

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